不動産・建設関係のトレンド
アウトドア気分を手軽に味わう 冬も人気の おうちキャンプ
冬ならではのキャンプの醍醐味を気軽に味わえる「おうちキャンプ」
キャンプやグランピングの人気は定着し、最近はアウトドアリビングにも注目が集まっています。
住まいにもキャンプを楽しむための間取りや工夫を取り入れるケースが目立つようになりました。
熱々の料理やコーヒー、澄んだ空気と星空、また虫も少なく、寒い季節こその良さがある冬キャンプですが、防寒対策など初心者には不安もあるもの。
そこで注目されているのが「おうちキャンプ」です。
自宅なら天気が悪ければ中止も撤収も簡単、トイレの心配もありません。冬は特にかさばるキャンプ道具を運ぶ必要もなく、料理もキッチンで食材の準備ができます。
初心者では冬キャンプの装備を過不足なく揃えるのは難しいかもしれませんが、おうちキャンプの体験によって自分に必要なものが見えてきます。
特に新しく買った道具や初めて使う道具は、キャンプ上級者もまず家で試してみることも多いようです。
庭で、ベランダで、屋上でさらにもっと手軽に室内でも
庭やウッドデッキにテントを張れば「ガーデンキャンプ」で通常のキャンプ気分を楽しめます。
煙や匂いなど近隣住宅に配慮し、地域のルールに則ればバーベキューなど火を扱うことも可能です。
近頃増えているのは、マンションのベランダや屋上を活用する「べランピング」。本格的な冬キャンプのような装備や防寒対策がなくても、手軽にアウトドア気分を味わえます。今まで洗濯物を干したり植物を育てたりするだけだったベランダにも、キャンプという楽しみ方が広がりました。
部屋の中にテントを張る「室内キャンプ」も人気です。特に子どもたちにとってはワクワクする秘密基地。家の中でもそこは特別な空間になります。
寒くなったら暖房の効いた部屋に戻ればいいし、寝る時はベッドに入ればいい、その自由さが「おうちキャンプ」の最大の魅力です。
おうちキャンプを気軽に楽しめる家づくりのポイント
大きいテントでも楽に張れる広い庭があれば、実際のキャンプのように自然を感じられて理想的ですが、テラスや玄関周りのスペースを利用するだけでもおうちキャンプは楽しめます。屋根がなく、テントを張る広いスペースもない場合もタープを張ればOK。サンシェードタイプだと手軽です。風でタープが煽られたり外れてしまわないように、設置には十分注意しましょう。
何かとスペースをとるキャンプ道具を、車から下ろしてそのまま置けるガレージは収納スペースとしても便利です。リビングと繋がっているガレージなら、ガレージキャンプとリビングでのくつろぎが一体化して、3世代でも安心して楽しめます。
ベランダや屋上も意外と遠くから見えるもの。深い軒をつけたり目線の遮断は必要かもしれません。風や紫外線もカットするサンシェードや、目隠しになるラティスなら設置も簡単です。
これから新築やリフォームをお考えの際は、いつでも気軽に「おうちキャンプ」を楽しめるスタイルを視野に入れてみてはいかがでしょうか?
おうちキャンプの注意ポイント
1.火の扱いや煙に注意する
焚き火は冬キャンプの醍醐味のひとつですが、自宅の庭であっても住宅地では控えましょう。
バーベキューを楽しむ家庭も多いですが、煙や灰、匂いなどが思ったより遠くに届くことも。近隣に迷惑をかけないように充分注意しましょう。
2.グッズなど物の置き場に注意する
マンションのベランダは火災などの緊急時に避難通路として活用されます。避難はしごや脱出口の近くには物を置かないようにしましょう。
3.大きな声を出さない
集合住宅や、夜は特に声がよく通って遠くまで聞こえます。マナーを守って楽しみましょう。