池田建設株式会社
人気のプール施設を次世代へ
日本最大級の流れるプールをはじめ、多彩なウォーターアトラクションで人気を集める「東京サマーランド」(東京都あきる野市)で大規模な耐震補強工事が実施されています。
手がけるZENグループ・池田建設株式会社 建築部工事所長の森本利穂さんにお話をお聞きしました。
築55年の建物を労って
「東京サマーランド」は約130万㎡の敷地にプールや遊園地などを擁する総合レジャー施設です。このうち屋内プール施設は1967年にオープン。建設から55年以上の年月が経過し老朽化も見られたため、このたび大規模な耐震補強工事が実施されることになりました。工事は2022年10月から23年4月までの一期と、23年10月から24年3月までの二期に分けて行われます。現在は一期工事の真っ最中で、鉄筋コンクリート造りの既存建造物に壁の増設や鉄骨ブレース(補強材)の取り付け、ドームの屋根部分の補強などが進められています。
「築55年ほどたっているため、工事を始めてみると予想以上に老朽化が目立つところもありました。その都度、管理事務所の方々と協議しながらどのように補強していくか検討し進めています。長い年月使われてきた建物ですので労わりながら、さらに50年先まで使っていただけるよう、しっかり耐震補強に取り組んでいます」(森本さん)。
近くの青梅市に住んでいたことがあり「東京サマーランドはなじみのある施設」だという森本さん。これまでも冬季閉鎖中などに工事を担当する機会はありましたが、今回のように広範囲で大掛かりな工事は初めてです。そのため工事の開始前、プールの営業時に久しぶりにお客さんとして入場してみたうえで「今回、ご縁をいただきましたので、次世代まで残していくことを願い、お客様に満足していただけるよう工事を無事に完了させたい」と決意を新たにした、と言います。
安全を徹底し次世代へ残る施設に
23年の4月までを第一期として、全体の60%ほどの作業を終える予定で進行していますが、「スケジュールがタイトですので、さまざまな調整が大変です」と苦労する一面も。また、ドーム型の天井部は20mほどの高さまで足場を組んで作業しており、当然ながら安全管理にも気を抜けません。「とにかく事故が起きないよう、気を抜かずにしっかり工事を進めていきます」と意気込みを語ってくれました。
新築の現場とは違い、状況を見ながら臨機応変にその都度判断が求められる耐震補強工事。「次世代へ伝える」という使命を掲げる森本さんら工事関係者の皆さんの奮闘に期待しつつ、新たに生まれ変わった「東京サマーランド」を楽しみに待ちたいものです。
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- 〒102-0074 東京都千代田区九段南2-4-16 九段ZENビル
- TEL:03-3263-2900
- https://www.ikeda-kk.co.jp/
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