「WealthParkビジネス」導入のPoC(実現可能性テスト)開始
オーナーアプリの導入で不動産管理業務の効率化と事業拡大を
さまざまな業界で進められているDX。
これまでアナログでの業務が中心だった不動産業界にもDX化の波は押し寄せています。
そのような中、株式会社ユニホーはこのほどオーナー様向け資産管理ツール導入の実現可能性テストを開始しました。
その背景と狙いについて、取り組みを進める松瀬賢亮取締役に話を聞きました。
デジタル技術を活用して製品やサービス、ビジネスモデルを変革する「DX(デジタルトランスフォーメーション)」。どの業界でもDXの推進は課題となり、不動産業界でも、効率化やコスト削減をはじめお客様へのより良いサービス提供につながるものとして、DXによる革新への期待は高まっています。
お客様のニーズに応えるDX化
株式会社ユニホーは1969年の創業以来「住」に関わる事業を総合的に手がけ、現在全国9都市に拠点があり、管理戸数は2万4000戸を超えます。
「お客様のもとへお伺いすると、2代目、3代目に代変わりされているケースが増えてきました。若い世代のオーナー様も多く、デジタルツールを活用して、より便利に不動産管理をしたいという声が聞かれるようになりました」(松瀬氏)。
そこでユニホーでは2020年から基幹システムを再構築し物件データの整備などを進めてきました。DX化の基盤が整い、次のステップとして2022年4月からオーナー様向けのサービス導入を検討。社内で若手メンバーや現場のリーダーらと各種サービスを比較・検討する中で、WealthPark株式会社(本社・東京都渋谷区)が運営する「WealthParkビジネス」をオーナーアプリ導入プロジェクトにおけるPoCパートナーとして選定しました。
使い勝手の良さと実績の高さを重視
「WealthParkビジネス」はオーナー様と不動産管理会社がスマートフォンの専用アプリやパソコンの専用ページでつながり、随時、連絡や情報共有ができるサービスです。使い勝手が良く、デザインも分かりやすく工夫されていることから、全国の不動産管理会社と幅広い世代のオーナー様に支持されています。その実績の高さと、実際に操作してみてオーナー様にも使いやすいツールだと感じたことから試験導入を決めたと松瀬氏は話します。
「例えば毎月、オーナー様には精算書を郵送させていただいておりますが、お手元に届くまでにはタイムラグが生じますし、紙の書類でお伝えできる情報量には限りがあります。もちろん紙で確認したいと言われるオーナー様もいらっしゃいますので、これまで通りの方法も継続します。一方でデジタルツールの活用を希望されるお客様のご要望にもお答えできるようになりたいと考えていました」(松瀬氏)。
毎月の収支明細をデジタル化
どんなに便利なツールでも日常的に運用されなければ意味がなく、アナログ的なやりとりの方が良かったとなれば本末転倒です。そのため「一部のオーナー様に試験導入させていただき、どのような使い方が有益か、よく検討したうえで本格導入を考える運びとなりました」(松瀬氏)。
まずは「WealthParkビジネス」で毎月の収支明細を共有することで、オーナー様は管理委託している保有物件のポートフォリオや収支情報を、スマートフォンなどでいつでも確認できます。過去のデータも含めて年間の収支がグラフ化されるので、変遷や現状を把握しやすいのがメリットです。
何より賃貸契約の状況・キャッシュフローがよりリアルタイムで【見える化】されれば、さらなる投資収益の向上に向けて打つべき施策の策定が容易になることも期待されます。また、収支報告書はPDF形式でダウンロードもでき、確定申告にも利用できます。
新しいコミュニケーションツールに
今後は、オーナー様と連絡を取りやすいチャット機能や、入居募集・修繕・退去・契約更新に伴うオーナー様への報告・承諾も、アプリの活用が期待されます。
入居申込や修繕の見積もり確認、募集条件の確認など、管理会社とオーナー様の間ではさまざまな連絡事項があります。しかし従来のように電話やEメール、FAX、郵送など、オーナー様とのやりとりをする方法が複数交錯している状態では、時に情報が混乱し、オーナー様にとって不利益な状況が生まれるリスクもあります。
その点、「WealthParkビジネス」でのコミュニケーションに一元化されれば、利便性や即時性が高まるのはもちろん、チャット上の会話や承諾の記録が残るため、情報の保存性という意味でも大きな利点といえます。
担当社員にとっては、必要な対応が画面上で一覧として表示されるため、抜けや漏れなくオーナー様に対応できることはミスの防止やアドバンテージにつながります。
一方で、忙しい日々を送るオーナー様は、管理業務が効率化される分、より付加価値の高いサービス提供に力を入れられるようになるでしょう。その意味でも「WealthParkビジネス」の利用価値には期待ができそうです。
新しい挑戦を続けていく
このPoCについてユニホーでは、いったん8月末までをアプリ導入の実証試験期間とし、オーナー様の利用状況やご意見を踏まえつつ、まずは限られた範囲で試行し、ルール作りをしながら本格導入が可能かどうかを検討していく予定です。
「ZENグループ全体で、力を合わせて第二創生の道を切り開いていこうとしています。当社についても今回の不動産管理アプリの導入検討のみならず、たとえばPPP/PFI事業にも積極的に取り組むなど、新しい挑戦を続けているところです。社会が大きく変化している今、創業以来受け継いできた哲学・理念を大事にしつつ、ベテランの豊富な経験と若手の先進性を融合させていくことで、柔軟に変化し続ける会社でありたいと考えています」(松瀬氏)。
オーナー様の満足度向上を目指して実施している今回の実証実験。実際に「WealthParkビジネス」を試してみたいと思われるオーナー様は、ユニホー担当者までお問い合わせください。
「シンプルで見やすい収支報告書」
オーナー様はいつでもどこからでも資産情報を確認可能、確定申告等に利用できるデータも簡単にダウンロード出来ます。
オーナー様の利便性向上/満足度アップにより、更なる管理獲得や管理離れ防止に繋がります。
「チャットコミュニケーション」
オーナー様一人ひとりとのコミュニケーションはもちろん、全オーナー様への緊急連絡や、一定のグループ毎にセミナー案内をするなど、 様々な使い方が可能です。オーナー様にとっても、メッセージが届くとスマホに通知がされるので、 見落としせずにすぐに返信が出来て安心です。 もちろん、添付ファイルで見積書や写真を送る事も出来るので、様々な報告・承諾が完結出来ます。