04 花が演出する季節の色と香り

Interior Idea

部屋に花を絶やさない人と、一方で花屋には全く縁がないと言う人も。
季節そのものを部屋に呼び込んでくれる花や緑は、暮らしの空間をやさしく彩ります。
次の休日は花を買って、インテリアにも春を取り入れてみませんか？

陽の光もやわらかく、庭や道ばたにも色とりどりの花が咲く4月。

花屋の店先にもあふれんばかりの鮮やかな花が並びます。まずは近所のお花屋さんから覗いてみましょう。お店ごとに品揃えも違います。

花の名前なんて知らなくても大丈夫。活け方がわからなくても店員さんに花瓶の大きさなどを伝えれば、そのまま「投げ入れ」できるように長さを整えて包んでくれます。新しい品種や珍しい輸入花など、初めて見る花との出会いも楽しいものです。

最近は定期的に季節のお花を届けてくれるサブスクリプションも増えました。何を買ったらよいかわからないという方にも始めやすいですし、普段自分が買わない花の魅力を知るきっかけにもなります。

花の色選びに迷ったら部屋の中にある色をチョイス。色とりどりの花が揃う春はコーディネートもしやすい季節。お花屋さんに色だけでオーダーしてみるのもワクワクしますよ。

花を買うのはちょっと照れくさいという人は、グリーン（葉物）はいかがですか？部屋に爽やかさと癒しを与えてくれます。ミントなどのハーブもこれからの季節にぴったり。

庭の花が咲いたらどんどん部屋にも飾りましょう。花瓶に活けるには小さな花でも、グラスやコーヒーカップを花器代わりにすれば、部屋のあちこちに気軽に飾れます。

清楚で可憐な白い花と、鮮やかな葉の緑とのコントラストが爽やか。コンパクトなアレンジが似合います。

種類も豊富で一重咲きや八重咲きもあります。俯いて咲くフォルムやシックな色合いが大人の雰囲気。

色の名前にもなっている青紫の花は、上品な香りも人気です。旬が短いので時期を逃さないように。

エレガントで高貴なシャクヤクは、ウエディングやパーティーなどの華やかなシーンでも存在感抜群。

白のイメージが強いですが、実は種類も多くカラフル。スタイリッシュな姿はモダンなインテリアにぴったり。

丈夫で長持ち、ギフトにも人気で通年買えますが旬は今。ピンクやオレンジからシックな色まで品種も豊富。

・直射日光のあたる場所や強い風の当たる場所、冷暖房器具の近くは避けて。
・水に浸かっている茎は傷みやすく、水も腐りやすくなります。水の量は多すぎないように注意。毎日水替えをし、茎も斜めに少しずつカットしましょう。

インテリアコーディネーター

大手ハウスメーカーで10年以上コーディネーターとして勤務。
高級家具メーカーでのスタイリストを経て、現在はライターとして ”年を重ねても健やかで美しい暮らし” のご提案をしています。