Interior Idea
interior idea 35 性質にあわせた洗剤選び 〈大掃除〉
今年も残りあとわずか。
大掃除のことを考えると気が重くなるという方も少なくないはず。
汚れはその性質に合った洗剤を使わないと効率よく落とせません。
今年の大掃除は手早く済ませて、気持ちよく年越しを迎えましょう。
家の中でも場所によって汚れの種類が違います。汚れの原因や性質に合わせて洗剤を選ぶことで、労力や仕上がりにも差がつきます。
油汚れ | コンロ周りなどの油ハネや焦げつき、手足が触れる皮脂汚れなど。時間が経つとベタベタに変質し、さらにホコリがついて固まるとガチガチに。 | レンジ用洗剤 クリームクレンザー |
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カビ | 「温度20~30℃、湿度70%以上、タンパク質や脂などの栄養源」の3つがカビの増殖条件。胞子自体は防げないので生育条件を揃えないことが重要。 | 塩素系カビ取り剤 消毒用エタノール |
ホコリ | 衣類の繊維クズやダニの死がいや糞、ペットの毛、花粉、カビの胞子、砂埃など種類は様々。掃除中は窓を閉めて、換気は15分ほど待ってから。 |
の順番で |
ヌメリ | キッチンや洗面台、浴室の排水口などのヌルヌルした汚れは、細菌やカビ、バクテリアなどが増殖する際に出す粘着物質が集まったものです。 | 塩素系漂白剤 排水口用クリーナー |
水垢 | 蛇口周りや浴室・洗面所の鏡などにこびりつく水垢は、水道水に含まれるミネラルが固まったもの。時間がたつと汚れはどんどん頑固になります。 | クリームクレンザー 水気を残さず乾拭き |
尿石 | 便器のフチや裏側などにこびりつく黄ばみ汚れの原因が尿石。尿に含まれる尿素やタンパク質などが変化して石のように固まったもの。 | 酸性トイレ用洗浄剤 |
考えずに始めてしまうと、せっかく拭いたところに埃が落ちたり、きれいにした床を踏まないと部屋を出られなくなったり。掃除も段取りが大事です。
上から下へ奥から手前へ
拭いた後に埃が落ちないように、掃除したところを踏まないようにして、二度手間を防ぎます。
拭き取りは下から上へ
垂直な所で洗剤を使う場合は、洗剤の液ダレが取れなくなることがあるので、下から上へ。
軽い汚れからひどい汚れへ
マイルドな洗剤で軽い汚れから落とし、材質に影響がないかをチェックしながら進めましょう。
洗剤の裏面のラベルには家庭用品品質表示法に基づく表示があります。どんな場所や素材に使えるか、成分や用量など大事な情報を確認しましょう。
品名 | [合成洗剤] 界面活性剤の働きで汚れを落とす [洗浄剤] 酸やアルカリの力によって汚れを落とす |
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成分 | 界面活性剤は総含有率及び種類の名称を表示し、その他主な成分については必要に応じて表示が義務 |
液性 | 酸性・弱酸性・中性・弱アルカリ性・アルカリ性の5段階 酸性やアルカリ性が高くなるほど強く作用する |
用途 | 素材を傷めてしまわないように、必ずチェックすること |
使用量の目安 | 洗剤を有効に活用するために守るべき量の目安 |
使用上の注意 | 健康被害や事故を防ぐためにも、必ずよく読んで守ること |