ZEN CLUB

2024年 08 月号 Number. 568

かたりべ雑記

2年先の気象予測

世界各地で起きている自然災害は、温暖化現象によって引き起こされているものが多く、気象災害とも呼ばれています。

日本国内でも毎年のように異常気象が起きており、「100年に一度の記録的大雨」とか「観測史上、未曽有の豪雨」といった表現も首をかしげたくなるほど『定常化』しているのではないでしょうか。併せて「ゲリラ豪雨」や「線状降水帯」のような新しい気象用語も耳にするようになりました。

このような中、日本気象協会はこれまで6カ月先までの月次気象予報を提供してきていますが、この度「2年先長期気象予報」の提供開始を発表しました。これは2023年の3月に起きた極端な高温や、7~9月の記録的な猛暑について、1年以上前から傾向を予測することができたという実証結果を踏まえてとのこと(スーパーコンピュータ等の活用)。

建設・飲料・観光・ファッションといった産業界でも長期気象データの利用を期待しているようですが、災害そのものを減らすような対応策にも期待したいものです

(K.Y.)