ZENグループ施工実績FILE62 WHARF 六本木
新旧の六本木、この2つの世界を繋ぐ「中くらいの建築」
東京都港区六本木3丁目 2024年1月竣工 事業主:株式会社サンウッド 設計・監理:SALHAUS・moires
計画地は雑居ビルや飲食店など、昔ながらの六本木の雰囲気を保つ建物が密集する西側の街と、真新しいタワーマンションをはじめ、21世紀に開発された東側の新しい街に挟まれた、新旧の境界面とも言える場所にあります。
この2つの世界に面する建物をどのように表現し、かつ都市的な意味を持たせるかが、本計画のテーマでした。
建物のボリュームは上階に行くにつれセットバックしているため、部屋の面積も段々と小さくなっていきます。建物の用途は、申請上は事務所と飲食・物販店舗ですが、利用する人が空間を感じて、自由に使用してもらえるように考えられています。
最上階の小さな部屋は、住宅としても使える親密な空間で、各室を繋ぐ共用部は、この建物で働く人たちを繋げる重要なパブリックスペースとなっています。
六本木ではこれからも大規模な再開発が続きますが、昔からこの街が持っているパワーも健在です。新旧の六本木の街の魅力を繋ぐ「中くらいの建築」として、「WHARF六本木」がこの街を象徴する建築として存在感を発揮していくことを願っています。