ZEN CLUB

2024年 06 月号 Number. 566

<ZENグループの今>プロジェクトing

株式会社ユニホー 愛知県知多郡 南知多シーサイドSHINOJIMA

日常の忙しさをひと時忘れ、離島の保養所で味わう自然と海の幸

ゆったりと流れる島の時間に癒される

遠くまで砂浜が続く篠島サンサンビーチ(前浜)

日間賀島、佐久島と合わせて「愛知三島」と呼ばれる篠島は、その全域が三河湾国定公園に含まれる自然豊かな島です。美しい景観や史跡、釣りや海の幸を楽しみに、人々はこの島を訪れます。株式会社ユニホーの保養所「南知多シーサイドSHINOJIMA」は一般の方も利用が可能。管理人の新美さんご夫妻に篠島の魅力を伺いました。

千年の伝統を受け継ぐ御弊鯛奉納祭
太一岬の鳥居から海を望む先に伊勢神宮がある
南知多シーサイド SHINOJIMA外観
島の祭りに欠かせない船団パレード
獲れたての新鮮な生シラスを堪能
篠島漁港の魚市場
後村上天皇(義良親王)ゆかりの帝井(みかどい)
「日本の夕日百選」に選ばれた、松島に沈む夕日

アクセスの良い風光明媚な島

高速船やカーフェリー、海上タクシーなどを利用して、名古屋から約1時間ほどで行ける篠島はアクセスの良い離島です。

周囲には小島が点在し、西の松島方向を見た際の景色が「日本の夕陽百選」に選出されるほど、その風光明媚な景観は人々を魅了してきました。

800メートルも砂浜が続く「篠島サンサンビーチ(前浜)」や、大物が狙える釣りポイントなど島ならではのレジャーはもちろん、豊かな海の幸も格別です。

年間水揚げ量が日本一になることもある「天然とらふぐ」、 「おんべ鯛」として伊勢神宮に奉納されるほど美味しい「真鯛」、そして篠島でもっとも盛んなのが「シラス漁」。

漁船群が出航する夜半過ぎには、港全体が昼間のように明るくなります。南知多シーサイドSHINOJIMAの管理人である新美さんもシラス漁師を兼任しており、宿でも新鮮な生シラスを提供しています。

「せっかく篠島に来ていただいたなら、他では食べられない新鮮で美味しい生シラスを食べていただかないと!」(新美さん)

小さな島に今も息づく歴史の彩り

篠島は海岸線長およそ8.2キロメートル、徒歩でも2時間ほどで一周できる小さな島ですが、島内では縄文時代の貝塚や弥生時代の遺跡、古墳も多数発見され、万葉集にも歌われた古い歴史を持っています。

中でも伊勢神宮との関係は深く、毎年10月には島で獲れた鯛を塩漬けにし伊勢神宮へ奉納する「御弊鯛奉納祭」が行われます。島の神職が白装束に身を包み祈祷を捧げ、船団を仕立てて対岸の伊勢神宮へ向かうこの祭は、千年以上の歴史があるとされています。

「7月の篠島では、祇園祭、野島祭に花火大会、8月には4日間にわたって盆踊りが開催されます。青年団が毎年出し物を工夫して大盛り上がり。15日には提灯を奪い合う提灯祭もあり、夏の篠島は祭も存分に楽しめます」(新美さん)

四季折々の豊かな味わい

南知多シーサイドSHINOJIMA自慢の一つが新鮮な海鮮料理。新美さんが獲ったシラスはもちろん、御膳には島の海の幸がこれでもかと並びます。

「夏はアオリイカにタコ、カニ、スズキ。秋はやっぱり鯛。鯵やヒラメもよく獲れて美味しい時期です。冬はなんと言ってもフグ、白子も大きくなりとても美味しいですよ。そして春にはサヨリやサワラ、タイラガイやホンビノスガイ。どの季節に来ていただいても、その時期に旬の一番美味しい魚を召し上がっていただけます」(新美さん)

しかし、そんな豊かな三河湾にも、近年変化が感じられるそうです。

「水温の上昇です。船には水温計がありますから。獲れる魚の時期もズレているように感じますし、見慣れない熱帯魚みたいな魚を見かけるようになりました。温暖化のせいかは分かりませんが、真夏のシラスも随分と減ってきています」(新美さん)

豊かな自然は篠島の宝、日本の、地球の宝。いつまでも美味しい魚を食べられるように、一人ひとりが考えなければなりません。

篠島ならではのおもてなしを

12室ある客室は全室オーシャンビュー。朝日の美しさは格別です。海水浴や散策で島の自然を満喫したら、新鮮な旬の魚をたっぷり味わって、和室で足を伸ばしてくつろいでほしい──そんな思いで新美さんご夫妻はお客様を迎えています。

「チェックアウト後も14時まではお風呂と休憩場所が利用できるようにしていますので、海水浴や海鮮料理を味わいにぜひお越しください」(新美さん)

南知多シーサイドSHINOJIMA

  • ご予約 ☎052-703-1111
  • 愛知県知多郡南知多町篠島浦磯1-88
  • 名鉄河和線河和駅から河和港へ。高速船で25分
満面の笑みで迎えてくれる管理人の新美さんご夫妻