ZEN CLUB

2024年 06 月号 Number. 566

Interior Idea

interior idea 29 台風が来る前に〈防災対策〉

台風がやってくる季節になりました。
近年地球環境の変化からか異常気象が頻繁に発生するようになり、
それによる被害も増加しています。
「今まで大丈夫だったから」は通用しなくなってきました。
あらためて住まいを守る点検をしましょう。

インテリアアイディア:interior idea 29 台風が来る前に〈防災対策〉

台風による風害では、屋根に上って飛ばされて転落したり、瓦などの飛来物が当たったり、屋外で被害に遭うケースが多く、亡くなる方も少なくありません。台風対策は風が強くなってからではなく、接近前に備えることが重要です。

水害では、川の氾濫などから家屋の浸水や冠水、がけ崩れや土石流による家屋の倒壊など、甚大な被害を起こします。山の多い日本は斜面が短く急勾配なため、山頂付近に大雨が降ると一気に川の水かさが増し、氾濫しやすくなる傾向があるのです。

台風が接近したら気象庁の注意報・警報・特別警報に注意し、警戒レベルに準じた行動を取りましょう。また、事前に自治体が公開しているハザードマップを確認し、いざという時の避難経路や家族の集合場所などのチェックも重要です。

家のまわりの準備

家の中の準備

外から強風が家の中に吹き込むと、時には屋根が飛ばされるなど思わぬ被害に繋がることも。窓や扉はしっかり閉め、風で開いてしまわないようカギをかけておくと安心です。玄関ドアの郵便受けは養生テープなどで、床下の換気口は土のうなどでふさいでおきましょう。土のうは自治体が提供している場合もありますし、用意できなければ二重にしたゴミ袋に水を入れて作る水のうも効果的。後処理も簡単です。

また、自宅に大きな被害がなくても、電気、ガス、水道などライフラインに影響が出ることもあります。断水や停電に備えて、飲料水、生活用水、懐中電灯、カセットコンロ、バッテリー、携帯ラジオ、簡易トイレなども備えておきましょう。

危険

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米の字を描くようにテープを貼り付ける方法が広まっていますが、これは破片が大きくなり、大怪我を負う危険性が指摘されています。窓ガラスには飛散防止フィルムか段ボールなどを貼って、カーテンを閉めておきましょう。