いろいろな「2024年問題」
「2024年問題」はよく耳にしますが、いろいろな業界や職種が対象となります。
まず「建設業界」は、時間外労働について原則「1カ月45時間、1年間360時間以内」という制約が課され、工期の延長や生産性向上が求められます。
次に「物流・運送業界」では、トラックドライバーなどの時間外労働が「年間960時間以内」と制限されることで、輸送方法や物流拠点の見直しが迫られています。
そして「医療業界」では、勤務医の時間外労働が「原則年間960時間以内」となります。これは患者の診療のほか、入院説明や診断書の作成などによる長時間労働が背景にあります。
さらに4月からは「改正障害者総合支援法」も施行されます。具体的には、法定雇用率(従業員に占める障害者の割合)を現行の2.3%から2.5%(従業員40人以上の企業)に引き上げられるというものです。
人生100年時代と言われる今日、かつての流行語「24時間戦えますか?」という働き方は、すでに遠い過去のものになったようです。
(K.Y.)