愛知県名古屋市 株式会社麦島建設
全社員が営業マン
1958年の創業以来65年、株式会社麦島建設は「建物を通じて一生のお付き合い」をテーマに、住まいを中心とした建設者として実績と信頼を積み重ねてきました。創業当時、高度経済成長期に入ったとはいえまだ交通機関も未成熟だった街を、大八車(リヤカー)を引いて毎日10軒以上のお客様を訪ねていたという先達の意志は、今も私たちの行動力の原点として確かに息づいています。全社員が営業職の気持ちでお客様のためには労を惜しまず、心を通わせ信頼を築く。それが麦島建設のビジネスの基本姿勢です。
会社の基盤を支える若手社員の教育と活用
会社の方向性を担う管理本部、その組織には託された業務を素早く正確に処理する事務職員がいます。経理系業務は『数字』を早く正確に扱わなければいけない作業の連続です。ただ数字を処理するのではなく、知識豊富な管理職者から若い社員へ、個々の業務の意味や処理方法を教え、目の前の“数字”の意味を理解させること、これにより業務の精度が格段に向上します。
実際、年間約150億円規模の売上高を上げる麦島建設ですが、4名の財務経理職員で月次決算を1週間でやり切っています。
創業者が掲げる社員教育の最前線を管理本部の組織内でも確実に進めている実例にもなっています。
つくること + たもつこと
麦島建設は「総合建設業」ですが、単に建設を請け負うだけではなく、事業提案型・コンサルティング型であることが大きな特徴です。常に社会と時代に向き合い、経験と実績を礎に将来展開を踏まえること。技術のみに寄ることなく、社会と人、そして経済と生活の視点を大切に、お客様の構想を実現することに、責任と誇りを持って歴史を築いてきました。
建設とは計り、造り、保つこと。建物に求められるのは古代ローマの時代から現代に至るまで「用・強・美」と言われます。用(機能性・目的に合った使いやすさ)、強(安全性・耐久性)、美(美しさ・周囲との調和)、そしてこれらの要素を時代や社会の変化に照らし合わせて、建物から豊かな街や社会を創造していくことが麦島建設の使命です。
また、「建物を通じて一生のお付き合い」をテーマに掲げる麦島建設では、需要予測や立地の検討にはじまり、マンションなど集合住宅の入居フォローから施設・設備の管理、点検、維持、保全、修繕など、万全のメンテナンス体制で、本当の「ロングライフデザイン」をご提案しています。
時代と共に広がる麦島の建設領域
2004年、不動産の株式会社ユニホーを筆頭に、株式会社ライフポート西洋、株式会社辰、オアフクラブカンパニーと共に株式会社ZENホールディングスを設立。麦島建設はその中核を担い、企業規模を拡大してきました。
建設、不動産、生活支援(暮らしのサービス)という3つの柱を持つZENグループを包括していくなかで、心豊かな住まいと暮らしを提供する企業として社会への貢献を目指してきました。
人が暮らす住環境施設は、マンション・アパートなどの集合住宅や戸建住宅だけに限りません。少子高齢化と人口減少が進み、一方で働き方改革により住まい方・暮らし方の多様性は広がりました。
IoTによる見守りなど安心の設備が付帯した高齢者向け住宅や高度なサービスが充実した福祉施設の需要はますます高まり、近年はコワーキングスペースや在宅ワークがしやすい間取りの物件が注目を集めました。
都市部に集中していた若い世代が地方にも目を向け、自然が豊かな地域で暮らしたい、子育てをしたいと移住を望む人も増えています。時代の流れや社会が求めるものは何か、常に見極めていかなければなりません。
また、高度成長期から半世紀を経て、古い建物の耐震補強や再生プランの重要性も増しています。それはその建物ひとつの問題ではなく、周囲の環境や安全、防災、防犯にも関わる「街づくり」に直結します。
「つくる技術」はもちろん「たもつ技術」も持ち、プロデュース型の建設会社である麦島建設の本領発揮といえる領域です。
さらに近年は、国や地方公共団体などが民間企業の資金や経営ノウハウ、技術的能力を活用し、公民が連携して公共サービスの提供を行う「PPP/PFI事業」の参画にも注力しています。これにより良質な公共サービスの低コストでの提供が実現し、社会貢献につながるものといえるでしょう。
次の時代を担う若者の育成
建物が短期間で消費されてしまうようなものではないように、企業も10年先、50年先を見据える必要があります。そのためには若い人材の育成は最も重要といえるでしょう。麦島建設ではインターンシップ制度として、学生向けに実際の建設現場をその目で見られる機会を設けています。仕事の内容や会社の雰囲気も実際に体験でき、業界への理解も深まる貴
重な機会で、毎回多くのご応募をいただいています。
また、入社後も早くから重要な仕事を任せ、やりがいや責任を感じてもらえるようにしています。その一つの例として、2020年に立ち上げた業務簡略化を目指す「20SW委員会」が挙げられます。所属の垣根を超えた若手社員(入社10年未満、1回以上の現場代理人経験あり)有志8名からなる組織で、ICTや効率化を実現するツールの導入を推進し、平均約
2時間もの業務時間短縮を実現させました。若い彼らの提案が会社全体の風通しをよくし、生産性や品質の向上にもつながっています。
これは目前に迫った建設業界の2024年問題※に対応しうる企業改革のひとつと言えるでしょう。 建設の現場から事務職に至るまで、全社員がお客さまに向き合う営業職の気持ちを持って、麦島建設はこれからも実績と信頼を築いてまいります。
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