ZEN CLUB

2023年 08 月号 Number. 556

かたりべ雑記

人口減少と幸福論

人口減少と幸福論

我が国の総人口は、2020年の1億2615万人から50年後の2070年には8700万人にまで減少するとの推計発表がされました。同じ期間の65歳以上人口割合については28.6%から38.7%まで進み、“縮む国力”などと経済面だけでなく人手不足による産業界等への負の影響も懸念されています。果して人口減少はデメリットばかりでしょうか。

逆に、人口密度のほうは改善されることで、社会インフラの負荷やストレスは軽減されます。すなわち通勤ラッシュの緩和や住環境の改善なども実現されそうです。

また人手不足による、労働条件の改善や働き方改革、ワークライフバランスなども加速するのでは…。さらに日本が得意とするロボットやAI(人工知能)等の活用も含めた技術革新(イノベーション)が進み、生産性向上にも拍車がかかることが期待されます。

世界幸福度ランキングで低位安定が続いているなか(2023年調査:日本は47位)、政府による適切な少子化マクロ政策と併せて、国民目線での幸福度ミクロ政策にも取り組んでもらいたいものです。

(K.Y.)