Interior Idea
〈シンボルツリー〉17 家を守る庭の主役
リビングの窓から見える庭の緑も、暮らしの快適さにつながるインテリアの大事な要素。庭をデザインする時、中心となるシンボルツリーを植えることで庭全体の雰囲気に統一感が生まれます。
シンボルツリーとは、その家のシンボルとなる木のこと。何かの記念に植えても、また記念樹である必要もなく、シンボルツリーにルールはありません。
夏の日差しや外からの視線を遮る効果があり、また、外観のアクセントになるだけでなく、人は緑視率(視界に占める緑の割合)が10~15%の環境にあるとストレスが減る効果が確認されています。
長い付き合いになるシンボルツリー。育成環境と好みにあった庭木を選びましょう。
通りからの目線を遮ってくれるというメリットがあり、また、冬でも庭が寂しくなることがありません。足元は日当たりが悪くなるため日光を必要とする草花とは分けた方が◎。
陽射しが強い夏には葉を茂らせて日陰を作り、冬には葉を落として陽射しを入れてくれます。木によっては美しい紅葉が楽しめるので季節感を演出することができます。
低木とは、2~3m以上には大きくならない樹木のこと。家や庭のシンボルツリーとしては少々インパクトに欠けるかもしれませんが、比較的管理が楽なことがメリットです。
鉢植えならバルコニーやテラススペースにもシンボルツリーを置くことができ、レイアウト変更や引越しも容易です。ただし、生長するに従って植え替えの必要も出てきます。
ユーカリ
リラックス効果や虫除け効果があると言われる芳香が特徴。思いのほか高木になることがあり管理に注意。
金木犀キンモクセイ
ジンチョウゲ、クチナシと並ぶ「三香木」のひとつで、9~10月頃に香り高い花をいっぱいにつけます。
銀梅花ギンバイカ(マートル)
地中海沿岸原産。ヨーロッパでは「祝いの木」と呼ばれ、春に花びらが5枚の梅に似た花を咲かせます。
桜
桜は意外に種類が多く、ソメイヨシノの他にも園芸用に品種改良された桜は300品種以上あります。
イロハモミジ
夏の青葉と秋に真赤に紅葉する様子が美しい落葉樹。樹形を保ちやすく、鉢植えや盆栽にも人気です。
ドウダンツツジ
春にはスズランに似た小花、夏は青葉、秋には紅葉する美しい庭木。刈込みにも堪え生垣にもよく使われます。