愛知県長久手市 FOREST VILLA (フォレスト・ヴィラ)
インナーガレージ付きメゾネット賃貸
50年前まで人口1万人だった愛知県長久手市。今では大型商業施設もあり、都心へのアクセスが良いこともあり、住み心地のいい街として人気が高まっています。2022年11月には愛・地球博記念公園内に、スタジオジブリの世界観を表現した『ジブリパーク』が開園。ますます注目が集まるこのエリアで、インナーガレージ付きのメゾネット賃貸の提供を始めた株式会社ユニホーのキーパーソンたちに、なぜ今この賃貸物件「FOREST VILLA(フォレスト・ヴィラ)」を手がけたのか、その背景などについてお話を伺いました。
注目を集める愛知県長久手市
名古屋駅から電車で約45分の「公園西」駅。住宅会社の住みたい街ランキング調査で上位に入ることが多い、愛知県長久手市にある新しい駅です。
土地区画整理事業が進められた駅前にはIKEA長久手があり、2022年11月には『ジブリパーク』が開園するなど、注目を集めています。
今、住みたい街としてクローズアップされているエリアでインナーガレージ付きのメゾネット賃貸『FOREST VILLA(フォレスト・ヴィラ)』をオーナー様と二人三脚で作り上げたのが株式会社ユニホー。『ユニーブル』シリーズで知られる分譲マンションをはじめ、戸建て住宅の企画・分譲・販売から土地活用まで幅広い住宅事業を手がけている会社です。
「市場調査の過去実績を見てみると、インナーガレージ付きの賃貸物件は反響が良く、入居率も高く、平均賃料以上のプレミア感をつけても十分にニーズがあると判断しました」と話すのは、開発事業部の西岡大地さん。
これまで郊外型物件の場合、駅から少しでも遠いと入居率が下がるのでは? という懸念が大きかったといいます。しかし、今回のターゲット層の主な移動手段は自動車が想定されます。つまり、多少駅から遠くても大きなデメリットにはなりません。
会社としてこの賃貸物件を商品化した場合もニーズが見込めると前向きに捉えることができ、今回の物件を手がけることになりました。
オーナー様と二人三脚で
2021年8月からどういう物件にするのか、提案を開始。そのときにオーナー様から「駅近という好立地とはいえ、一般的なアパートやマンションだと
不動産経営として厳しいのではという意見をいただきました」と当時を振り返る開発事業部の佐藤大晟さん。
そして、車好きのオーナー様からインナーガレージ付き賃貸物件を作れないか? という提案を受けて、不動産経営の視点から採算は取れるのかなどについて社内で検討を重ね、インナーガレージ付きのメゾネット賃貸を作ることを決定。実際ガレージ利用者に話を聞くなどして物件のイメージを固めていったといいます。
まず、入居者のイメージは主に2タイプと考えました。車を所有するファミリー、もしくはある程度資金に余裕のある富裕層向けのセカンドハウスを想定。車好きの方は、デザインにこだわりが強いことも多いことから、外観やガレージ内にも工夫を凝らしました。建物はスクエアのモダンタイプですが、ただの箱にならないように凹凸をつけました。
外壁には二種類の素材を使い、一つは一般で外壁に使われることの多いサイディングと呼ばれるもので、木目調。そして二つめのガルバリウム鋼板は濃いグリーンをチョイス。
「外壁はもちろん素材を決めるまで、いろいろなところから素材のサンプルを取り寄せたり、オーナー様と一緒にショールームへ足を運んだりしてお手伝いをさせていただきました。
ほかにも車を管理するうえであった方がいい設備やどういう思いを持って建物を作るべきなのかなど、いろいろなアドバイスをいただきました。私たちはご要望のなかで“できるもの/できないもの”を精査させていただき、ご提案いたしました」と佐藤さん。
その結果、ご納得いただけるスタイリッシュなファサードに仕上がったのです。愛車を配置するインナーガレージには、メンテナンス用の工具を置けるような棚、EV車が充電できる電源プラグ、そしてビスやクギを打ってもOKの柱を設置。特にクギを打てるスペースを設けたことで、入居者自身がオリジナルの空間づくりができる余白を残しました。
想定内外の方々から申し込み
2022年5月に賃貸物件情報が開示。大手賃貸検索サイトに掲載する際には、インナーガレージの魅力を強調し、ガレージハウスに興味がある人に訴求できるようにしました。まず問い合わせが来たのはガレージ駐車場を探していた人たちでした。ガレージ駐車場自体が少ないうえ、一般の駐車場と比べると割高。つまり、今回のインナーガレージ付き賃貸なら賃料は多少高くても賃貸とガレージ付きの駐車場を借りるよりも安くすむというわけです。
また車を所有しているファミリー層などの申し込みも入っているといいます。実際、物件の案内をしている管理事業部の二井唯彰さんは「お客様をご案内するときに、いいガレージですねと直接物件について褒めてもらえる機会も多く、やりがいが感じられます」と笑顔で話してくれました。
これからも喜ばれる物件を作りたい
今回のプロジェクトに携わった感想を聞いてみると「私もインナーガレージ付きの物件に住んでいて、雨の日にぬれずに乗り降りができるメリットを実体験として感じています。それに愛車の汚れや劣化具合も違います。このように日々、自分自身が感じていることを生かしてガレージハウスを進化させていきたいです」(西岡さん)。
「今回、オーナー様と綿密なやりとりをさせていただくなかで、しっかりと信頼関係を築けました。今後は郊外でもっとガレージハウスの物件が取れるように、今回のプロジェクトを通じて得た知見を生かしていきたいです」(佐藤さん)。
新たな街でどんな人たちが住み、どんな暮らしをするのか、これから生まれる新たな景色を想像するだけでワクワクしてしまいます。